英会話 病院 編
海外生活をしている時に、一番気がかりな事が、自分の健康状態である。
既往症がある人は勿論、万が一病気になった時の為に、流れを知っておくと便利である。今回は 英会話 病院 編 について述べたい。
病院ではどのような英会話が必要になるか?
あくまでも私の経験論からであるが、海外の病院で医師と英会話をする必要がある時には、以下のやりとりが必要になる。
1.自分の病状を英語で説明する力。
2.不明な点について疑問を尋ねる力。
3.一般的な雑談。
特に最初の2つが非常に重要である。
症状をある程度英語で説明出来るようにしておく。
海外で受診する時は、当然ながら、ある程度自分の病状を説明できる必要がある。その時には以下の点が説明出来なければならない。
・既往症がある人は、どのような治療をこれまで受けてきたか。
・既往症がある人は、どのような薬を服用してきたか。
・どのような症状を抱えているか。(痛みなどがある時は、痛みの種類を説明出来る方が良い。)
自分の症状に関連する英語表現がわからないときには、必ず受診前日に辞書などでしっかり調べて、暗記しておかなければいけない。
医師に説明する時には、ことさら難しい英文を使う必要はない。日頃練習している短い英文の英単語を入れ替えながら、会話ができれば良い。
こんな場面でも、短文英作文の練習は非常に活きてくる。(※ 短文英作文練習に興味がある方は〝短文 英作文 練習が英会話力を上達させる〟を参照して欲しい。)
風邪の症状を一通り説明出来る力は応用力になる。
既往症がある人でなくても、突然具合が悪くなった時に、風邪の症状全体を知っていると窮地を脱せるように思う。例えば以下の様なものが風邪の症状だ。
・頭が痛い。
・腹が痛い。
・下痢をしている。
・喉が痛い。
・鼻水が出る。
・くしゃみが出る。
・喉が痛い。
・咳が出る。
風邪だけではなくて、それが他の病気になった時でも少し英単語や表現を入れ替えるだけで、応用が利くようになるので、風邪の一般的な症状は一通り英語で説明出来るようにしておくと便利である。
既往症がある人は、もしもの場合に英語の治療記録を持参する。
既往症があり、日本国内で医療機関で受診している時には、海外長期生活の前に、必ず自分の症状・治療記録を英文でまとめてもらうようにした方が良い。
海外の現地の医師に英語で説明できることが必要であれば、医師に先に書類をに目を通してもらい、その後で口頭で説明すると、簡潔に説明が出来、英語力不足も補えるので、是非そうするべきだ。
治療方法や薬に関する疑問を英語で尋ねられるようにする。
治療方法が不明な時には、どのような治療方法であるか?と言う事を英語で質問できるようにしておく必要がある。
私が受診した時には、医師から「1つの方法を2週間ごとに試していき、症状が改善しなければ、どんどん違う治療方法を試す」と治療計画について説明を受けた。
ところが、いくつかの治療法に関しては、聞いたこともないようなものであった。そこで、それがどういうものか?を簡単に説明してもらった。また、薬に関しても、副作用などについて質問をした。
さらに、現地で服用していた薬が、私の身体には非常に合っていた様なのだが、日本国内ではおそらく未承認の薬であろうと思われた。
そこで、帰国に際し「日本では恐らく今現在使用中の薬は未承認なので、他のどの薬が、今現在服用している薬に成分的に最も近いものであるのか?」と医師に英語で尋ね、代わりの薬について知ることが出来た。
おかげで、日本に帰ってきた時にも、薬のチェンジをうまく行えた。こんな時にも英語で疑問文を作成できる力は重要である。(※疑問文の訓練に関しては〝英会話 疑問文 を味方に付けよう!〟を参照して欲しい。)
支払方法を英語で説明出来るようにする。
私が海外で初めて受診した時には、請求が直接保険会社へいく形になっていたのだが、6か月後からは、現金でまず支払う形となった。
支払方法をどのような形で行うのか?をシッカリ英語で確認できるようにしておかないといけない。
調剤薬局で薬について英語で質問出来るようにしておく。
薬のパッケージを読むと大概の事は書いてあるが、薬局で薬を受け取る段階で薬剤師に直接薬の使い方や服用方法について尋ねることができれば、1番安全であるので、どんどん質問してみると良い。
人にもよるが、大概親切に教えてくれるものだ。私の経験上よく尋ねた質問は以下だ。
・一日何回使うか?服用するか?
・食前・食後 いつ薬を服用するべきか?
薬の使用方法を英語で読める力も必要。
薬のパッケージや容器などに書いてある説明を読み、理解できる力も重要である。表現がわからない時には、必ず薬剤師さんに、いなければ自分の家族や友人などに確認することが重要である。
また、仮にわからない表現が記されていても、調べるだけで英単語を覚えることもできるので、ぜひお勧めやる。
薬の容器や説明書などを目の届くところに置いておき、少し時間の間隔を置いて、何度か説明を英語で読んでみると、そんなに苦労しなくても、覚えることができる。
医師の〝How are you?〟には気を付ける。
余談であるが私の失敗例についてお伝えしたい。海外でおそらくアレルギーの為なのか、目が無性にかゆくなり、眼科を受診した。
その際に担当してくれた医師が、おそらく60歳位であった。私が待合室で待っていると、先生が私が座っているところまでやってきて〝How are you?〟と声をかけた。それに対して私は〝I am fine 〟と返答した。
彼の後ろに付いて行き、診察室に入り、席につくとその先生がまた〝How are you?〟と私に尋ねた。再び、私は〝I am fine〟と答えた。
先生の年齢がどちらかといえば高齢の部類に入るため、また、私を含めた患者達が沢山いる為に、『先生は先ほど待合室で私にHow are you? と言ったことを忘れたのだろう』と思った。
ところが、先生は怪訝な表情をする。そして〝どこか具合が悪いのですか?〟と尋ねてきた。この時に私は〝How are you ?〟には2つの意味が存在するのということに気がついた。
案の定診察を終えて、辞書で を引いてみると〝ごきげんいかがですか?〟〝お具合はいかがですか?〟という 2つの意味が載っていた。
どうぞ他の方は、私のような大恥をかかないでほしい。