英会話 聞き流し が効果を発揮する人・しない人

ウェブで英会話学習の方法論に関して、様々な方が、様々な事を言っていますが、その中でよく見るのが『一日中、英語ニュースや洋楽などを流しましょう』というものです。そして『一日中流しっぱなしにしたので、TOEICで〇〇点まで取れるようになった』ような書いてあるものです。

この話をうのみにして英語力を大幅にアップ出来る人と、出来ない人がいます。その差は、基本知識をどれだけ有しているか?というところから生じると思います。基本知識というのは、基本的な英単語、英文法などです。これらが出来ないと基本的な英文が耳から入ってきても、意味がまず解らないのです。意味が解からなければ到底、知識になどなる筈はありません。

日本中の中年女性の結構な数の方が、一日に何時間も韓国ドラマをみていますが、あれだけ好きな俳優に会うために、毎日集中して数時間を費やしても、それだけで『韓国語を理解できるようになった』という人の話を聞いたことがありません。それは当然の事です。基本的な韓国語の単語や文章の構造がわからなければ、~ニダ のような部分しか理解出来る訳はありません。

英語の聞き流しに関してもこれと同じ事が言えます。意味の解からないものは、聞き流してもあまり意味はないと思います。今現在の私のようにある程度知識がある方は、逆を言うと効果はあるかもしれません。そういった方は聞き流しもありかもしれません。

英会話 英語脳 の形成方法。

よく英語脳という言葉を聞きますが、私の経験論からこれについて話をしたいと思います。

今の私は英語脳が形成されていると思うのですが、その昔は、英語を聞いた時に、日本語に変換するということをやっていたのです。その当時は『こんなにスピーディーな英文を頭の中で次々に考えずに処理するのは不可能だ』と思ったものです。

ところが、ある時から、これが出来るようになりました。私の場合は、ある程度の理解出来る英文を大量に読む作業をやった後でした。キーになるのは、意味の解かる英文を沢山読むという部分です。

私は、海外に住むまでは、英字新聞をゆっくり読める程度だったのですが、大量の英文を高速で読む必要が出てきた為に、とにかく英字新聞を時間がある限り読んでいたのです。そして、英字新聞がスラスラ読めるようになってきた段階で、通学中にラジオで英語ニュースを聞いていると、今度はラジオの英語がほぼ完全に日本語を介さずに理解出来るようになったのです。意味のわかる英文を大量に読む事で頭の中に英語脳が形成されました。

集中して、自分の好きな分野に関して(その方がより集中できるものです)大量に英語を頭の中に入れることが、簡単な英語脳形成方法だと思います。

英会話 基本動詞 で考えてみる。

英会話を習っている生徒さんの中には『割合多くの英文法を知っているのにも関わらず、話せない』という方がいらっしゃいます。

〝〇〇 と言いたいのですが・・・・□□という表現がわからないので話せません。〟:生徒さん

〝△△と英語で言えばつうじるのではないですか?〟:私

〝ああそうですね〟:生徒さん

こういうやりとりが、結構あります。知識が足りないから話せないのではなくて、思考訓練が足りないのです。持っている知識が死んだ在庫になっているのです。実にもったいない話です。

自分の知識で話をする時に、意外とキーになるのがtake have get のような基本動詞です。自分が表したい表現をこのような中学校1年生位で出てくる英単語を駆使して可能な限り表現できないか頭の中で必死に考えてみることが重要です。

私はその昔これを、通勤中に目が疲れて本を読みたくない時や、同じく通勤中に座席にゆっくり座れないような時に、やってみたものです。

こういう思考トレーニングを続けていると、実際に英会話を行わなくても、段々と発想が豊かになるために、色々な事が話せるようになったものです。実際に話をすることも重要ですが、基本動詞を駆使して英会話ができるように発想トレーニングをすることも重要です。

 

英会話 間違い の指摘

英会話をしている時に、間違い の問題が出てくるものです。

英会話をしている時に、間違いを恐れずに話すべきなのか? それとも正確に話すことに気を配るべきであるのか?ということです。私は、生徒さんに上記についてお尋ねされる場合には、その生徒さんの状況に応じてアドバイスをしています。

まず、とにかく、コミュニケーションを取れるようになりたいという人は、間違いの有無よりも、どうにか意思疎通が出来るようになることが重要ですので、間違い部分に関しては、ある程度コミュニケーションが取れるようになった段階で、クリアして頂ければ良いでしょう。

また、間違い部分の訂正をする時には、相手の文法力との関係もありますので、間違いを単に指摘しただけでは、解決が出来ない部分があります。例えば動詞に3単元のSを付け忘れる生徒さんが居た時に、そのルールについて理解出来ている方は、間違いを指摘するだけで良いのですが、理解出来ていない方は、その説明からすることになります。

ある程度、意思疎通が出来て、文法的なルールを理解している生徒さんにはドンドン間違いを指摘していき『自分が英会話をする時に、どのような文法的エラーをするのか?』という事を悟らせるように、私の場合は間違いを指摘するようにしています。

英会話 話題 が無いと言う人へ。

英会話をしていると、話題が無いと言う方がたまにいるのですが、話題が無いから話せないという人は、あまりいないように思います。(実際に物事を考えていなくて話せないと言う人もいるにはいます。)

そう言っている方でも、自分の世界の話題になると、周りを忘れて、こちらが止めるまで話が続くと言う方が意外に多いのです。英会話をする為の話題がないというのはちょっとポイントがずれているように思います。

そうではなくて、私が思うのは、相手の世界に関心がない というのが致命的な問題であると思います。

相手に対して関心が無いと、まずこちらから疑問を投げかけることが出来ません。そうすると英会話が続かなくなるというのは、当然のことなのです。

人間のタイプには大きく分けて2つののパターンがあると思います。

A.自分の世界をとにかく語りたい人。

B. 人の話を聞くことに徹する人。

Aさん二人の場合は、あまり困らないのかもしれませんが、Bさんが二人いると会話は成立しなくなるでしょう。Bさんのような人が二人いる時は、どちらかが積極的に疑問をぶつけて、英会話に刺激を与える必要があります。

外国人の方は、あまりこういう事に悩まないと思います。積極的に疑問をぶつけるような教育を小さい頃から受けていることからなのではないでしょうか?

2014年8月7日 | カテゴリー : 英会話 話題 | 投稿者 : hoshinoenglisheikaiwa

英会話 習得 時間 はどの位必要か?3

帰国してからも英会話はリーディングやリスニングに比べて、あまり自信が無いと言う状態が続きました。

ですが、そんな状態から1年位経過した時に、知り合いの外国人から『英会話うまくなったな~』と言われたのです。結構これは自信が付きました。利害関係が無い状況で突然言われたので、彼の本音だったことは確かだったからです。この時には、確かに英作文を頭の中でしている感覚はありませんでした。

完全に頭の中で、英作文をしなくても、話せる状態に到達するために、結構な時間を要したと思うのですが、自分の英会話学習のプロセスを振り返った時に、いくつか反省すべき点があります。そして、私の生徒さん達を含めて世の中の英会話学習をしている方達は、同じような回り道はしないで欲しいものです。以下に反省点を記します。

・もっと早い段階から、簡単な文章を口からスラスラ出てくるまで、何度も練習するべだった。

・英会話をする時に、自分がどのような英会話を必要とするべきか、もう少し検討すべきだった。

・リスニング練習をする時に、ディクテーションを導入すべきだった。(これは全くしていなかった。)

などがあげられます。特に一番最初の項目に関しては、今でもそう思うので、生徒さんにはこの点に関して、強く訴えています。

英会話 習得 時間 はどの位必要か?2

前回のブログの続きです。

現地に行って1か月位の状況では、英会話をするのに、頭の中で作文をしているという感覚が抜けきらない という状況でした。

3か月経過した時に、同じクラスにいた、英会話が堪能な台湾人から『あんた英会話上達したね』と褒められることがあったのですが、私の中では、相変わらず頭の中で作文をしている感覚は抜けきらないし、ラジオのニュースも天気予報、道路交通情報しか解からない状態で、ディスカッションをしているようなものには、全く付いて行けない状態でしたので、あまり実感は湧かない状態でした。

半年位経過した時に、大きく変化を感じたのは、実は英会話ではなくて、リーディングのスピードが格段に上がったことと、ラジオのニュースが9割方聞き取れるようになったことでした。この時に、『おお自分の英語も少しはマシになっているのだな・・』と思ったものです。ですが、英会話はコミュニケーションを取るには問題は無かったものの、頭の中で作文している感覚は、自分の中では依然としてありました。

1年経ち帰国する時にも、周りからみると、全くそうは見えなかったようですが、頭の中で0.1秒とか僅かな時間英作をしている感覚は以前としてあったのです。 次回へと続く。

 

英会話 習得 時間 はどの位必要か?

英会話学習をするのに、どの位の時間が必要なのか?と多くの方が疑問を持っていると思うので、私の経験を述べます。

私は大きくみて、いくつかのステップがありました。

まず、海外に留学する前は、英文法は理解が出来ていて、英字新聞がゆっくり読めて、ゆっくり作文が出来るという状態でした。ですが、英会話、リスニングは殆ど出来ない状態でした。

相手のペースで話をさせると、会話についていけなくなるので、こちらから疑問を積極的に投げかけて、相手が返してくる答えの範囲を狭めて対応するという状況でした。ですが、こちらが英語を発する時は、とにかく必死で英文を頭の中で作っている感じでしたので非常に頭が疲れました。(笑)

現地に入り1週間くらいは、授業になかなか付いて行けないあり様で、宿題が出されていることにも気づかないような状況でした。ところが3週間位してから、学校の授業には、付いて行けるようになりました。ですが、会話をする時には、頭の中で作文をしている感覚は消えませんでした。

頭の中で作文をしている感覚について、一例を述べると、疑問文を作る時に、Areで始めるべきかDoで始めるべきかをまず頭の中で考えて正しい英文を作成すると言う状況だったのです。次回へと続く。

英会話 アドバイス 身近な英語学習者の良い所を検証する。 

英会話 アドバイスについて前回のブログではお伝えしましたが、今日もそれの続きです。

自分が英語学習をしている時に、自分の周りの英語学習者を一人ずつ観察すると、面白い発見があるものです。小さな改善に繋がるものが一人の学習者から大抵いくつか見つかものです。極端なことを言えば、英語が出来ない人から、反面教師として学ぶこともできます。

私の、経験論をお伝えすると、まず英語に限らず出来る人がいたのですが、彼からは多岐に渡り様々なことを学びました。直接話をしながら、得たアドバイスもあったのですが、8割位は、私が観察して学んだものでした。

細かいことを挙げると・・・

・知らない英単語が出てきた時にすぐに書き出せるように小さなノートは必ず携帯する。

・英単語学習に貪欲になる。

・通学・通勤時間を有効利用する。

・英語で興味がある分野のものを可能な限り読む。

このような事を学んだのです。

反面教師として学んだ方もいます。

・海外住んでいる時には、ネガティブな性格な人は英会話が上達しない。

・家にこもってばかりいる人は、英語力が上がらない。

・読む力と英語力が比例する。

・語学学習に投じるお金をケチらない。

自分の身の周りの語学学習者を観察して、何か得るものがあれば、儲けものです。

英会話 アドバイスは出来る人から受けよう!

英会話学習をしている時に、学習上の迷いや、疑問が出てきた時にアドバイスを求めたくなると思います。そんな方に私がお伝えしたいのは『英会話が出来るようになりたければ、英会話が出来る人からアドバイスを受けて下さい』という事です。

常識で考えると、当たり前のことなのですが、実はアドバイスをする人の中には『自分は英会話にチャレンジしたけれど、挫折した。』という側面からアドバイスをする方も残念ながらいます。

自分が本気で良いアドバイスを得たい時には、英会話が出来る人からアドバイスを得るのが良いでしょう。

私の経験論からですが、英会話上達の為にアドバイスを得る時には、分野別にアドバイスを得るのも得策です。

例えば、英会話が出来る人の中には、英文法はからっきしダメだけれど、発音がすごく旨い という方もいらっしゃいます。このような方からは、どうすれば、綺麗な発音が出来るのか?とか発音練習をどのように行ったのか? と聞いてみると何か面白いことを教えてくれるかもしれません。

逆に発音はからっきしダメで、英会話もあまり流暢ではないけれど、英文法に詳しいと言う方もいます。そのような方達からは、英文法の解からないところなどを聞いてみるのが良いでしょう。