公立学校の英会話授業について2

前回のブログでコミュニカティブ・アプローチ的な英語学習観に基づく、英会話レッスンを批判しましたが、今日はこれについて、もう少し深く私の意見を述べたいと思います。

私が、まずこの英会話授業を公教育の場で導入することに反対するのは、私が実際に、こちらの英語教室で生徒さんを観察していて.この種のやり方で恩恵を受けている人がほぼ全くと言って良いほどいないという事実を知っているからです。そして、英文法の理解を始めとする知的訓練を中学校や高校でかっちりやっている学生の方が、はるかに英会話が上手であると言う事実も目の当たりにしているからです。

もう一つの反対理由は、この学習方法では英語が全然読めるようにならないと言うことです。大学に進学するなり、世の中に出て、TOEIC試験等を受ける段階になった時、会社に入り英語で情報交換をする機会に迫られたときには、「この寿司屋さんはおいしいよー」などと、英語でどうでも良い会話ができるよりも、それなりに英語で文章が読めることが非常に重要になります。英会話すべてを否定しているのではありません。英会話は必要なのですが、やり方がおかしいというのが私の意見です。

学生達はたとえ嫌でも学校にいかなければならないので.強制的な環境があるのであれば、知的訓練にもう少し時間を費やして、個人の自由時間において英会話を楽しむ事をさせる方がはるかに良い結果が出ると思うのです。

2014年2月13日 | カテゴリー : 英会話上達 | 投稿者 : hoshinoenglisheikaiwa